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 この企画について

 ご意見のページ

7p タイトル ご意見のページ

皆さまからいただいたご意見・ご提案などを随時紹介していきます。

 

●飯田和博さん(京都市)

 私がこの活動に加わったのは、視覚障害者と車椅子使用者が自立して社会参加するために、高齢者が安心して旅行ができるために、欠くことのできない条件である交通機関の利用について、他の人の助けを借りることなく、初めての所でも自分自身で行けることを可能にするような情報を提供したい、ということからです。

 ですから、私はこのアクセシビリティガイドは、駅全般の記述とともに、車椅子使用者、視覚障害者、高齢者、それぞれのニーズに応じた記述が必要だと思います。

 しかし一方、例えばその駅に、エレベータがあるということだけでも分かれば、車椅子使用者や高齢者は助かります。どこの駅に車椅子対応トイレがあるのかということだけでも分かれば、車椅子使用者はトイレの心配なく旅を楽しむことができます。駅員がホームにいるかいないかの情報は、視覚障害者にとても大切です。

 エレベータでも、触地図でもどんなことでもいい。あなたが普段利用している駅の情報を1つでも、2つでも、このアクセシビリティガイドにお寄せください。 


●三橋俊雄さん(京都府立大学人間環境学部)

 

「アクセシビリティマップ」に願いを込めて
 大変すばらしい企画だと思います。 この企画が実行に移されることで、障害をもつ方々はもちろんのこと、障害者のパートナーの方々も喜んでこの企画に参加してくれるでしょう。
さらに、障害の大変さって何だろう、何かお手伝いができないかなと常々考えておられた方々も、こういう機会があれば参加し、障害問題を身近なものとすることができるのではとも思います。

 この企画が展開すれば、障害をもつ人にとってはいままで「点」でしかなかったアクセスできる空間が、地域社会のなかで「面」となって拡がり、当たり前のことではありますが、健常な人と同じ空間、同じ世界を楽しめることになると思います。その意味で、この企画は、ユニバーサルデザインを推進していく一つの運動の核になり得るのではと考えます。
また、全国の大学や高校(今回の学習指導要領の改訂で、高校に<情報>および<福祉>の教科が新設されると聞いています)の学外授業の一環として、この企画に学生を参加させるというのもいいのではと思います。

 個人の情報をどのようにして公の確かな情報とするか、特に、この企画の情報は人の安全にまでかかわる問題を含んでいます。そこで、この呼びかけは、できれば複数の方で行ってほしい、例えば車椅子を利用されている方とそれを支援してきたボランティアの方々が共同して「わが町の総点検」を行ってほしいと呼びかけてはいかがでしょうか。

 また、障害をもつお子さんとそのおかあさんが相談しながら、楽しくマップづくりができるよう、その意味で、マップづくりのフォーマット自身、ユニバーサルデザインがなされていないといけないわけです。 この企画が、子どもからお年寄りまで、障害をもつ人からもたない人まで、多くの参加者によって、ゆっくり、気長に進めていければと願っております。


●松本 真澄さん (視覚障害1種1級)

 

 私の病気は、視力、視野ともに徐々に低下していくもので、以前は健康な方と同じ生活をしておりました。現在は明暗がわかる程度で、そのため、今までの経験、風の流れ、匂い、音、手で触れた感触などを手がかりに生活をしております。

 私は、「今までのように気軽に、一人で、行きたい時に行きたいところへ」という思いから、白杖での歩行訓練を受けましたが、初めて出かけるところ、不慣れなところは、「無事にたどり着けるだろうか」と不安で一杯です。そのようなとき、改札からホームへの移動は、当日、有人改札で申し出ると誘導サービスが受けられること、遠距離の場合は、事前に申し出ると、リレー方式で誘導サービスが受けられること。また、デパート、スーパー等の場合は、インフォメーションデスクで申し出ると、目的の売場までの誘導サービスが受けられることなど、このようなサービスが事前に入手できると大変助かります。それによって、「いろいろな所へ行ってみよう」と行動範囲がさらに広がります。

 千葉県を例にとりますと、県内の視覚障害者は約1万人といわれています。平成7年4月から、各行政において、『中途視覚障害者自立生活支援事業』が始められ、行政の委託を受けた、「社会福祉法人・愛光」の歩行訓練の先生から、数多くの中途視覚障害者の方々が歩行訓練を受け単独歩行が可能になりました。このような多くの視覚障害者は、安全に移動するためにより具体的なアクセシビリティマップを必要としています。私たちが積極的に外出することによって、障害を持つ人も、健康な人と同じように外出が可能なんだということを、多くの人々に理解していただけるのではないでしょうか。

 私たち視覚障害者は音声ソフトを使用することによって、これらの情報を得るためのインターネットへのアクセスは十分可能であり、視覚障害者の多くの人々が、多くの情報の提供を望んでいます。


●小生59歳の男性

 

 すばらしい企画だと思います。最近左腕を骨折した84歳の老母の今後を考えて、また自分自身も老境に入る年になってみると、外出する機会が減り、いままで当然のように入ってきていた情報が、入らなくなるのではないかと不安を感じました。その場合どのようにして情報をとれば良いのか。このページを見ながら考えていきたいと思います。

 このページに多くの情報があつまることを期待したいです。例えば、皆さんから沢山のご意見がでてきた場合、それを分類してみせていただくことも可能でしょうか。


●宮城壮太郎さん (宮城デザイン事務所)

 

 大変良い企画だと思います。いろいろな方の参加が望まれますね。対象は日本全国なのですか? 膨大なデータベースを整理するだけでも大変ですね。
交通機関などは交通各社から提供してもらえるのでは?
 施設レベルは出来るかも知れませんが、街レベルは難しそうですね。例えば1丁目通りは段差がないけど、たばこ屋のとこを右に曲がると段差がある場合の記入の仕方が曖昧とか。また調査される方の主観によってばらつきが出ないような調査票づくりも必要でしょう。


●長澤伸子さん

 

 当事者がつくるマルチマップどこかへ出かけたいと思ったときから、それに対しての情報集めが始まる。今年の2月に長崎へ、視覚障害の2人で出かけることになった。もよりの駅から長崎までは、どうしたら安全で安心していくことができるのだろうか?公共のガイドを利用できる距離ではないし、どうにかして2人で行くしかない。2人の視力を合わせても0.01にもならない。どういう手順をふんだのか書きます。(1)飛行機の予約をする。(2)もよりの駅に電話をかけ誘導の有無を確かめる(もよりの駅から目的地まで)

 上記のすべてが網羅されている情報がほしい。そのほか、宿泊や現地の交通など私たちが知らなければならないことが多い。そのために当事者である私たちがそういうマルチマップのような物を、つくりたいと考えた。これからは、視覚障害者の世界も、ますますパソコンを用いた情報社会になると思います。そういう仲間にも簡単に入手できるようにしたいと考えています。


●大橋秀行さん  (サービス経営研究所)

 

 旅行の総需要が低迷するなかで、小グループや個人旅行がますます重要なけん引役を演じることになってきました。若者は自由に旅をつくり、その多くは自家用車で気ままな行動ができるわけですが、高齢者などハンディキャップのある人に対して、未知の目的地におけるサポート情報が得られる仕組みはたいへん意義のある試みです。今回のようにネット上の案内情報フォーマットを統一することは、非常に重要な役目があると思います。

 旅行の情報支援としては、地域や施設に限定した情報だけでなく、出発点と目的地を結ぶ駅や主要道路の休憩施設など交通手段と深いかかわりもあるため、幅広い検索が容易にできるデータベースを希望します。

 このマップが充実すれば、ハートビル法を導入するメリットがでてくるでしょうし、ハンディキャップのある旅行者を積極的に受け入れる“マル障”観光地もでてくるかも知れません。新しい地域活性の手段としても期待できるでしょう。